中日歌壇第2席入選
    中日新聞 2024年(令和6年)11月10日(日曜日)掲載
                            島田 修三氏選

        栄一が梅子になりてすぐにまた
    柴三郎に そして消えゆく

            林 建生 作

【評】渋沢栄一、津田梅子、北里
柴三郎の肖像が刷られた新札。
一万円から五千円、たちまち
千円に減り、それも消えていく
と歌う。金銭のはかなさとも、
物価高への嘆きとも読める。発
想が面白い。