会 長 便 り
平成30年度
平成28年度 平成27年度
平成25年度 平成24年度
平成23年度 平成22年度
平成21年度 平成20年度
令和元年度
就任にあたって 会長 寺田志郎(H22 明和)
〜生涯学習社会を生きる〜
去る5月19日に開かれました令和元年度の総会において、会員の皆様のご推挙により、鳥山勇前会長の後任
として会長職を仰せつかりました寺田志郎と申します。もとより浅学非才の身で、心許ない限りでありますが、
これまで先輩方の掲げられた方針・目標を受け継ぎ、職責を果たせられるよう誠心誠意務めてまいる所存です
ので、どうぞよろしくお願いいたします。
また、副会長に横山和夫先生、山田賢一先生のご就任が決められました後に、監事に百合草信夫先生、野田
隆洋先生の留任をご承認いただきました。四人の先生方とも優れた識見と実践力を兼ね備えておられ、大変
心強く思っています。さらに、幹事並びに専門委員会委員長さんを本会報に記載されている先生方に委嘱しま
して、令和元年度の体制が整いました。役員一同と加古事務局長はじめ事務局の方々とも連携して、スムーズ
な運営を図り、それぞれの役割を真摯に果たすべく努力したいと思っておりますので、会員の皆様方のご支援と
ご協力をお願い申し上げます。
変化の激しい時代にあって、教育界においてもその対応の難しさが増しておりますが、前任の鳥山勇先生は、
「核心の保持としなやかな適応力」を掲げて、2年間にわたり本会の運営に尽力されました。とりわけ昨年度の
「校長会設立70周年」の記念事業では、持ち前の強いリーダーシップを発揮され、現職の校長会との共催でさ
まざまな行事を滞りなく実施され、多くの成果をあげられました。ここに、その指導力と行動力に深甚なる敬
意と感謝の意を表する次第であります。
さて、少子高齢化が叫ばれ久しいわけですが、平均寿命も延び、百歳を超えてもなお、お元気なお年寄りが
大勢みえます。いったい人間の限界寿命(動物ごとに、ここまで生きることができると考えられている最高寿命)
はいくつなのでしょうか。ものの本によりますと、限界寿命は、体重とカロリーの消費量とによって決まると
考えられており、人間の場合はおよそ120歳だそうで、2回目の還暦を迎えることも可能のようです。
「人生100年、生涯学習の時代」を迎えています。政府では、希望すれば70歳まで就労する機会を確保
するよう法改正を進めているとのことです。このような時代を生きていくためには、それぞれの年齢、発達の
過程に応じて、生涯学び続けることが求められているものと考えます。私ども会員の多くの皆さんは現役を
退いてはおりますが、本会の目標でもあります「愛知県教育の発展に寄与する」ためにも、まだまだ、視野を
広げ、自己探求を深め、志を高めていかねばならないものと思っています。
1000人に近い会員の中には、ある一定の分野で高度で専門的知識が豊富な人がいたり、文化芸術関連で
巧妙な技術・技能を身に付けた人がいたりして、「アーカイブス」にも多く登録をしていただいております。
本会の所持している幾多の財産を埋もれたままにしておくのは、大きな損失であると考えます。これまで、
同好の士が集まって、趣味と余暇の善用のための「グループ活動」が会員相互の親睦に大きな役割を果たして
きておりますが、その貴重な財産を活用して、生涯学習の観点からも、教養講座や文化教室などを開催する
ことで、会員の研修・研鑽に役立てることができればと思っているところです。
いよいよ本年度から移行期間に入りました新しい「高等学校学習指導要領」ですが、令和4年度から年次進行
での実施に向けて、各学校においても準備が進められていることと思います。今回の改訂の考え方は、新しい
時代に必要となる資質・能力の育成と、学習評価の充実を図る観点で、よりよい学校教育を通じてよりよい社会
を創るという目標を共有し、社会と連携・協働しながら「社会に開かれた教育課程」の実現を目指すことと言わ
れています。本会といたしましても、各学校の特色を生かした「カリキュラム・マネジメント」の確立に少しで
もお役に立てられればと思っています。